三船のブログ

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環上の加群の二通りの定義と同値性

以下、環といえば乗法単位元をもつものとする. また、左加群を指して加群と言っている. 定義(A) を環とするとき、 が 上の加群であるとは が加法群であり、写像 があり、次を満たすことをいう. として (A1) (A2) (A3) (A4) 定義(B) を環とするとき、 が 上の…

『図書館の魔女』の世界

小説『図書館の魔女』の世界設定について、大域的な解説をざっくりする。登場人物にまでは立ち入らない。 ■公式のあらすじ 鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女」マツリカに仕えることになる。古…

上限の定義とちょっとした系

実数全体の集合ℝの部分集合Aに対して U(A):={x∈ℝ|∀a∈A, a ≤ x}とし、 supA:=minU(A)と定める。supAをAの上限と呼ぶ。 ここで特にx∉U(A) ⇔ ∃a∈A, x

『図書館の魔女(下)』最後の手紙の文法解説

『図書館の魔女(下)』pp.792-793の手紙をできる限り解説してみた。こちらは訳を見てから解読にとりかかれるのでキリヒト君より遥かに楽なのだが、思いの外大変だった上になお不明瞭な箇所がある。識者の御意見を請う。 以下に原文にマクロンを補ったものを記…

『GIRL FRIENDS』フランス語版を読む 第8話(2)

フランス語版『GIRL FRIENDS』を入手した喜びのあまりこんな記事書きました。文法さらっとやったレベル(おそらく3級落ちるであろうレベル)の私が注目した台詞を挙げ、その下に原作で対応する位置の台詞を載せ、解説や所感を付しました。 実際の漫画の仏文…

『GIRL FRIENDS』フランス語版を読む 第8話

大好きな漫画で言葉を学べるのは、ひとえに原作者はじめ関係者各位、そして文明の進歩のおかげであります。心よりお礼申し上げます。 文法さらっとやったレベル(おそらく3級落ちるであろうレベル)の私が注目した台詞を挙げ、その下に原作で対応する位置の…

『図書館の魔女』シリーズ第一作に残された伏線

シリーズ第三作『図書館の魔女 霆(はたた)ける塔』の年内刊行予定が言い渡された。また直近五月には増補のある第一作下巻文庫版が発売予定とのこと。 さて本記事では上下巻として刊行された『図書館の魔女』シリーズ第一作中の伏線のうち、第一作中では回収…

『図書館の魔女(上・下)』の感想

前に一度この本の感想を書いたものの、読み返してみると言いたいことを言いきれていなかったのでまた書く。大きなネタバレは書かないように配慮したが、未読者は読まない方が良いかもしれない。 2015年1月下旬、私は言語学の、入門というか軽めの本を読むべ…

『図書館の魔女』における片仮名ルビ

『図書館の魔女』には片仮名のルビが多数登場する。英語なら比較的調べやすいが、フランス語やラテン語のうち英語圏に浸透していないものに関しては学修経験がないと調べるのが困難だ。そこで、十分な心得があるとは言いがたいが、私の方で調べづらいと思わ…